受付・予約システム「トラアポ」導入
「トラアポ」とは?
「トラアポ」は、株式会社エル・スリー・ソリューションが開発したドライバーが作業の時間帯をスマホから事前予約できるシステムです。
■「トラアポ」の詳細はこちら → エル・スリー・ソリューションのホームページ
川崎陸送では、2010年よりトラックの待機時間削減に注力して参りました。まず先に取り組んだのが、現状把握です。トラックがどのくらいの時間待機しているのか?具体的なデータにする必要がありました。そこで開発したのが受付システムです。
トラックドライバーが貨物を工場や倉庫に配達に来た、あるいは積み込みに来た際に、伝票を持って受付をするのは日常のことです。しかし、自分が何番目に降ろす、積み込みをさせてもらえるのか? すぐには分かりません。正確な入場時間と作業終了時間を見える化したのがこのシステムです。
また、倉庫側でもどの時間帯にトラックをどの位待たせてしまっているのかが分かるようになり、倉庫作業員の効率的な配置を可能となりました。
そして2017年8月末。京都営業所久御山倉庫にこの受付システムを進化させた受付・予約システム「トラアポ」を本格導入しました。
予約をしたドライバーは長時間の待機が不要になり、待機時間の短縮につながります。久御山倉庫においても「いつ、どこのトラックが、何の作業のため」に来ることがわかるため、荷役作業の事前準備に役立てることができます。また、蓄積されたデータからピークやボトム時の現状把握をすることで予約時間帯などの見直し、無駄のない人員配置、作業平準化など、さらなる作業カイゼンにつなげることが可能になりました。
「トラアポ」導入の効果
- 京都営業所久御山倉庫では、事前に計画が立てられるようになり、最も効率的な荷役作業が可能になりました。その結果、フォークリフトの走行距離が激減し作業ロスが大幅に改善されました。
- 京都営業所久御山倉庫への積み降ろしでは、来場するトラックドライバーは事前予約することでトラックの待機時間が短縮し、近隣住民などへの騒音問題も解決。待機場所の削減につながり誘導員も必要なくなりました。
- 予約や過去のデータを元に、計画的な作業と人員配置ができ、従業員の削減につながりました。
受付システムにはキオスク端末を導入
京都営業所久御山倉庫では、トラアポ導入を契機に大手コンビニでも使用しているキオスク端末を導入しました。これまでのタッチパネルのモニターに比べ動作も早くなり、またドライバーも直感的に操作することができることで、ストレスのない受付業務が可能になりました。これにより受付時間の短縮につながりました。
これまでの経緯
2010年~2012年5月:受付から作業終了までの時間を計測。待機車両の削減プロジェクトスタート
2013年4月:関東営業所にて受付システム導入
2014年4月:生産性向上委員会「予約受付による待機時間短縮と人員配置の適正化」手書きでの予約開始
2017年5月:京都営業所久御山倉庫にて受付・予約システム「トラアポ」android版運用開始
2017年8月:京都営業所久御山倉庫にて受付・予約システム「トラアポ」iPhone版運用開始
トラックと倉庫にやさしい
この受付予約システム「トラアポ」は、エル・スリー・ソリューションを通じて外販をすることで、トラックと倉庫の両方で、より効率的なオペレーションを可能にしています。